ゆずの栽培地


photo/Kazuyoshi Furuichi
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ゆずは柑橘類のなかでは耐寒力の強いものです。しかし、幼木時代には温州みかんと同じく寒さに弱いです。ゆずが栽培されている所は、地方によりかなり違いますが土壌が深く排水のよい傾斜面が好ましいとされています。最近では水田でも植えられています。これは、果皮が粗野で厚く腰高で果汁が、15%くらい少ないようです。品質のよいゆずは山間部の傾斜地で北面東北面で日照が60〜70%に制限されたところで品質の良いものが多く収穫されています。また、香りからみると生育期間中の温度較差が重要で朝もやのかかる地帯のものがいっそう香りがよいのです。



一般(接木)のゆずについて

ゆずに限らず品種には本来の樹勢や性質というものがあります。この品種本来の樹勢に対して台木に接ぐと台と穂の関係は栄養的に共生関係となり、相互に影響し合うため、接穂品種の遺伝的特性は維持されるものの栄養的変異が生じます。台木によって、樹の生育、樹形をある程度調節したり、収量や果実品質に大きな影響があります。
接木とは植物の栄養器官の一部である芽や枝の形成層を、他の植物体の形成層に接合させて癒合をすることをいいます。これをするのは、一般的に栽培地の条件や、病害虫に強いこと、生産性に優れ管理が比較的楽であることなどがあげられます。接木の方法は、根があり接木される側の台木(ゆずの場合、日本ではおもにカラタチ台が9割以上使われています。この1種類への偏りは世界的に珍しいのです。その他にダイダイなどがあります。もとは、ゆずも他の台木に良く用いられました)に穂木を選び接木します。穂木とは多くの実をつけ、病害虫に強いゆずの芽のついている枝のことです。接木には芽接ぎ・切接ぎ・腹接ぎなどがあります。ゆずの場合には芽を接ぐ芽接ぎと切接ぎがおもに実施されています。
実が結実し始めた時に小玉ばかりになるものや、種のない無核種のときに実施する高接木もあります。接ぎ木では4、5年で結果します。樹かんと根の広がりの関係からカラタチ台では20〜30年で木が伸びなくなり果実が小玉化し、収穫量の減少化となり接木ゆずは寿命が終わってしまうのがほとんどです。そうしてまた接木を繰り返します。丁度孫のために行われるワインの接木によるぶどう栽培が30年〜60年ごとに繰り返されるのに似ています。